事業計画をつくる

ハワイというマーケットについてわかったところで、次は実際のビジネスモデルを組み立てていきましょう。

収益の上がるビジネスモデル

コスト高のハワイで収益の上がるビジネスモデルを作り上げるのは、簡単ではありません。

ビジネスモデルをそのまま持ち込む

丸亀製麺さんは、日本のビジネスモデルをそのまま持ち込んでヒットした例です。
商品を選択する際の値段の透明性、作っている所を見せるプロセスの透明性、セルフというサービスの透明性。3つの透明性が、アメリカ人にも受けています。

ビジネスモデルのローカル化

現地のニーズを取り込んで、そのニーズに合う様に、ビジネスモデルを調整していく事も、同時にお考え下さい。
色、ボリューム、プレゼンテーション方法、車社会に対応した販売方法等、検討出来る所はたくさんあるはずです。

ハワイプレミアム

ハワイで製品を作っている場合、ハワイプレミアムとして、高めの値付けをする事が可能かもしれません。
主に、食品や酒類では、この傾向が高く、ハワイ産は観光客だけでなく、ローカルの間でも人気で、高めの価格設定にもかかわらず、買われています。

企業価値を高めるビジネスモデル

それでは、企業価値を高めるという視点で、ハワイのビジネスを考えてみましょう。

新しいニーズの掘り起こし

ハワイでビジネスを始める事により、いままで意識してこなかったニーズを発見出来る可能性があります。
多様性はイノベーションの種となり、新たなヒット商品がここから産まれるかもしれません。
全米から集客するハワイでは、米国内で多店舗展開する場合のアンテナショップとしても機能する事が可能です。

相乗効果

ハワイのビジネスでファンを作り、日本のビジネスに呼び込む事も可能です。また、逆も起こり得ます。
研修など相互交流はお互いの技術やサービスの向上、イノベーションをもたらします。
ハワイと日本の双方が切磋琢磨することにより、企業全体に良い影響をもたらすことは間違いありません。

限定商品

ハワイ限定商品はブランドロイヤリティーを持つお客様にとっては、購買意欲をそそらせるものです。
また、期間限定で、日本でも販売する事により、日本での売り上げにも寄与するでしょう。

福利厚生

ハワイに現地法人があると言うことは、会社の福利厚生面でもプラスです。企業内転勤だけでなく、短期研修を絡めた報奨旅行を提供する事が可能となります。

漏れの無い事業計画

漏れの無い事業計画を考える為に、5W1Hを意識しましょう。

When
営業時間の設定
Where
ロケーション
Who
顧客ターゲット
What
商品内容
Why
ニーズ
How
販売方法、広告媒体、値付け

ビジネスモデルキャンバスなど、分析ツールを用いるのも良いでしょう。

ゴールの設定

ビジネスをスタートする前に、ゴールの設定をしましょう。

ゴールの見直しとレビュー

1ヶ月毎のゴールを設定し、1ヶ月毎、4半期毎、1年毎にレビューする事により、問題を早い段階で見つけ、対処していく事が可能となります。通常は、売上げ、利益、集客や販売数が指標となります。

ゴールを達成した際、しなかった際のゴールの修正についても、あらかじめ考えておきましょう。

次のステップ

次のステップについても考え、予めゴールを設定しておくことをお勧めします。ハワイで多店舗展開、本土へ進出、フランチャイズ権の販売、事業の売却などが考えられます。

タイムテーブル

事業開始前
○ヶ月前121110 9 8 7 6 5 4 3 2 1
ビジネスモデル策定XXXXXX      
会社設立      XXX   
店づくり(改装)         XXX
店づくり(新規)      XXXXXX
採用          XX
マーケティング           X
事業買収   XXXXXX   
ビザ      XXXXXX
賃貸契約         XX 
事業開始後
○ヶ月後 1 2 3 4 5 6 7 8 9101112
採用X           
マーケティングXX          
営業状態チェック  X  X  X  X