Q 日本でエステ店に勤めています。ハワイでエステ店を始めたいのですが、どうすればいいでしょうか?
A ハワイの場合、資格を取得するのが結構大変です。
マッサージ、ヘアスタイリスト、ネイリストなど顧客に触れるタイプの業務に就くためには、皆ハワイ州のライセンスを取得する必要があります。
ライセンスを取得するには、コミュニティカレッジなどで規定時間の座学をこなし、実務経験を積んだ後、指定のテストに合格する必要があります。加えて、Socail Security Number(社会保障番号)が必要です。
資格取得には時間もかかり、学生から始めるのはあまりお勧めできません。
資金的に問題ないのであれば、先にビジネスを開始された方がいいかもしれません。
具体的には、現地法人を立ち上げ、資格を持つ従業員を雇用し、ビジネスを開始する形です。
条件を満たしていれば、投資ビザの取得が可能です。
投資ビザがあれば、社会保障番号を取ることも可能ですから、会社を経営しながらじっくりと時間をかけ、ご自身が資格を取るということも可能になります。
投資ビザの場合の注意点
投資ビザの条件ですが、おおよそ以下の条件を満たしておく必要があります。
- 20万ドル以上の投資
- 複数の従業員の雇用
- 将来性のある事業計画
店舗を構えて、エステ店を経営する場合は、投資と従業員については、おそらくクリアできるでしょう。
既存点を居抜きで事業買収(M&A)すれば、おおよそ上記の投資額を超えることも可能でしょう。
従業員については、パートタイムでも問題ありません。
一人当たりの勤務時間が短くても、雇用する数が多い方が望ましいです。
資格を持っている人は少なくはありませんが、流暢に日本語が話せる様な人は、かなり難しいでしょう。
事業計画はなかなか難しいところです。
現状、ハワイには、多くのエステ店が乱立しています。
ホテルのお部屋にセラピストが訪れる派遣型エステ店から、ホテル内に大きなテナントとして入る大型スパまで、実に様々なタイプの既存店が存在しています。
その中で、顧客の耳目を集め、コンスタントに集客していくためには、何らかの仕掛けが必要かもしれませんね。