ハワイでの給与支給について案内します。
給与の回数、締め日、支給日
ハワイでは、従業員に対して、毎月2回給与を支給しなければなりません。
給与締め日から7日以内に給与を支給する必要があります。
多くの企業では、15日締めの15〜17日支払い、末日締めの5〜7日支払いとしているところが多い様です。支払日が週末や祝日にかかる場合は、通常繰り上げて週末前の金曜日までに支給します。
支払日についてはEmployee Handbook(服務規程)にて取り決め、周知する必要があります。
最低賃金
ハワイ州の最低賃金は、2018年1月1日より1時間あたり$10.10となっています。
全ての職種で1時間あたり$10.10以上を支給しなければなりません。
良い人材を確保したい場合は、最低賃金にいくらか色をつけないと難しいでしょう。
最低賃金は毎年上がる傾向にあります。更新があるたびに対応していく必要があります。
オーバータイム
従業員が週40時間を超える勤務をした場合、40時間を超える分については、基本給の1.5倍を支払う必要があります。
基本時給が1時間あたり$$10.10の従業員の40時間を超えるオーバータイムは1時間あたり$$15.15となります。
ハワイ州の場合、週末や祝日出勤に対しては、給与への上乗せを必要とする法律はありません。しかしながら、基本時給の2倍を支払うなど、独自のルールを適用している一部企業もあります。
チップ
チップはサービスにする対価です。従って、実際に接客する従業員のみがチップを得る権利があります。
マネージャーなど管理スタッフは、顧客満足度を上げビジネスの収益を上げる行為がマネージャーの給与に含まれていると考えられているため、チップを得る資格がありません。
また、キッチンや事務系のスタッフについても、接客サービスを担っていないため、チップを得る資格がないと考えられています。
チップをプールして、全従業員で分ける様なシステムを採用した場合、接客スタッフからの訴訟が起きるリスクがあります。ご注意ください。